原宿で開催されている写真展「ブタとおっちゃん」が話題になっている。
丸亀市役所職員として農林水産行政に24年間携わった山地としてるさんがその中で知り合った養豚場主、上村宏さんを撮った写真集。場所は原宿駅を北側にしばらく行ったギャラリーリトルモア地下。
私も京王堀之内で牧場を営んでいた鈴木さん(牧場のおっさん)を見ていたので例えば都市整備、例えば臭いと言った様々な要因で苦しい状況があることがなんとなくわかる。
家業、なんだよなあ。家を挙げて世話をして、自分が病気をしようが雪が降ろうが豚の世話は毎日しなければならない。
そういう環境だからこそこののんびりした光景が逆に響いてくるんだと思う。
おっちゃんのお腹の上で気持ち良さそうに眠るブタ、新聞を読むおっちゃんを見つめるブタ、犬と一緒に海に散歩に行くブタ。まるで家族のようにのびのびと大切にブタと暮らすおっちゃんの様子は、見るものの心を一瞬にして鷲づかみにします。そして、すぐにこのブタがいずれは食肉として私たちの口に入るという事実に気づかされます。
大量飼育・大量生産化に伴い、餌やりから糞尿の処理まで機械化が進む養豚業界で、おっちゃんは自らの手で餌をやり、糞の処理もします。農林水産大臣賞を何度も受賞するほどの腕を持ったおっちゃんの養豚場では、単に生産するという域を越え、動物の命を戴くことの重みと敬意、共に生きるものとしての愛情と誇り、ユーモアに溢れています。
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山地としてる写真展「ブタとおっちゃん in 原宿」開催概要
※2009年に自費出版で写真集を刊行。口コミで話題沸騰となり、2010年12月に出版社フォイルが装いを新たに刊行し、展覧会も開催されました。本展はその刊行記念巡回展となります。
■山地としてる Toshiteru Yamaji
1937年香川県生まれ。丸亀市役所職員として農林水産行政に24年間携わる。
2009年、養豚農家の夫婦と豚の姿を記録した写真集『豚と共に』を自費出版。
第13回日本自費出版文化賞・グラフィック部門賞を受賞。
- 期間:2011年2月10日(木)~2月20日(日)
- 会場:原宿リトルモア地下
- 営業時間:会期中無休 13時-20時
- 入場料:300円(半券提示で再入場可)
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