売上3倍のヒット「山スカート」アウトドアメーカーはどう商品化したのか?

昨今のアウトドアブームで女性の趣味としてトレッキングを聞くことも増えた。

そうした背景で女性向け「山スカート」が2010年度前年比3倍を売り上げヒットになっているという。

質実剛健、実用本位なアウトドアメーカー内では当初「山を舐めているのか」と批判もあった「山スカート」の市場化について良い記事があった。

アウトドアを楽しむ女性が体のラインを気にしたり、自転車を降りた後で困るというのは良くわかる。長文だが是非読んで欲しい。

アウトドアショップが集積しているキャットストリートにモンベルも出店しているかと思ったらキャットストリートではなく渋谷区役所辺りにビルを構えているようだ。

売り上げ3倍「山スカート」はなぜ、女心をつかめたか

これらの企業の中でも、最も早く市場化を行ったのは、モンベルである。同社はすでに4年前(06年)からアウトドア用キルティング地の山スカートを販売していた。以前から、自転車で世界一周に取り組んでいるシール・エミコという女性を支援していたのだが、彼女の「自転車を降りた後でも電車に乗れるようなスカートがあったらいいのに」という要望がきっかけだったという。05年のことである。

彼女のようなプロ級の人が自転車に乗る場合、タイツのようなレーシングパンツをはくのが一般的だ。とりわけ長時間自転車に乗る際には、冬用のパットをあてたレーシングパンツが不可欠になる。だがこれは、自転車を降りた後に、お尻のところにサドルの痕が残ってしまいカッコが悪い。

そこで、腰回りを隠すためのアイテムが必要になったのだ。モンベルでは彼女の要望を聞き入れ、自転車用のスカートを作った。そしてその1年後、これを応用した山用のトレッキング・スカートを開発し、販売し始めたのだ。
http://president.jp.reuters.com/article/2011/01/14/7D2CB54A-0F15-11E0-A6A0-D2EE3E99CD51.php