検索結果2ページ目のクリック率は1%程度だから1ページ目に入れる記事を書くべきだが1ページ目にも沢山の壁があるよ、という話

イベントでブロガーさんの悩みを色々聞いたら大きく「書いてるのにアクセスが無い」「収益化できない」の2つだったので今回は「書いてるのにアクセスが無い」について私が理解していることを書きます。

すごく乱暴な言い方をすると(すごく乱暴な言い方ですよ。大事なことなので二回言いました。)検索結果の1ページ目にいない記事はインターネット上に存在していないのと同じです。手元で見てる限りでは検索結果の2ページ目がクリックされる率は1〜5%程度しかないからです。しかし1ページ目に入れれば終わりという話でもありません。そう、そこには様々な壁が待ち受けているのです…。

東京ブロガーミートアップとは

先日、ブロガーさんたちの勉強会「第14回東京ブロガーミートアップ」に顔を出してみました。@asupa_xp さんや @wackey さんが主催してもう1年以上続いています。 毎回テーマが変わるんですが今回は「ブロガー同士悩みを出し合って相談してみよう」という趣旨。hara19.jpも 原宿パンケーキ速報 も私個人のプロジェクトでサイト運営の相談相手がいません。それはそれで自由ですが他のブロガーさんがどうしてるのかは気になったりする、そういう感じです。

初心者ブロガーの悩みは「アクセスが来ない」だがではなぜ来ないのか、という話

さて史上最長のタイトルになりましたが当日のプレゼンでは背景を省略して話したので改めて記事にまとめます。

  • 「一生懸命書いてるけどアクセスが全然で」というブロガーさんが多かった。
  • 手元の統計(2サイトで月間35万PVクラス)では検索結果の2ページ目以降のクリック率は1〜5%しかない。一方1位のクリック率は20〜70%ある。順位によって最大70倍もアクセスが違うわけで乱暴に言えば2ページ目以降の記事はインターネット的に無いも同然。
  • では1ページ目に入れれば万々歳かと言うとそうでもない。色々な壁がある。これは見落としてる人も多い。

という話。本当は3番目のオチだけ書きたいんですがちょっと丁寧に書きました。

ではクリック率の詳細を見てみよう

忙しい方向けに先にまとめ。

  • 検索結果の1位は20%近くクリックされるが2ページ目はほとんどクリックされない。
  • 一方1-10位の合計でも48%。残りはどこへ消えてしまうのか??
  • 残りは広告や知恵袋、GooogleLocalなどに流れている

私だけのデータだとイマイチ説得力が…と思っていた所検索結果1位のクリック率は17.16%、ロングテールはCTRが高い 〜 CATALYST調べ | 海外SEO情報ブログ というデータが公開されました。平均順位と平均CTR(クリック率)を表にしてみましょう。これは17500種類の検索ワードを9ヶ月にわたって観察した結果だそうです。

よく皆さん検索結果の順位ばかり気にしますが実際は1位〜10位の合計で48%しかありません。2ページ目以降が1-5%しかないなら残りの50%近くはどこへ行ってしまうのでしょうか??

無題スプレッドシート 4 

残りの50%は広告やGoogleLocal、NAVERまとめといった検索に混ぜられて、あるいは周囲に散りばめられたリンクに吸収されていきます。このような検索結果の画面に混ぜられる要素はSEOとは関係なく検索エンジン側が混ぜてくるもので不可抗力です。

  • GoogleLocal(グルメ系で昼時間帯だと2位の位置に10個近く表示される。情報量無いのに巨大な面積を取っている…)
  • ニュース(GoogleNewsに登録する敷居は意外と低い…1ページ目に表示されるので美味しい気がする)
  • 画像検索結果
  • NAVERまとめ(2012年Yahooで表示されるようになった)
  • Yahooレシピ(Yahoo)
  • Yahoo知恵袋(Yahoo)
一例としてはこれらが挙げられます。せっかく自分のブログが1ページ目に表示されても先は長いのです。
 
大雑把にはYahooの検索結果で言うとこのような体感を持っています\(^o^)/オワタ
 
1-2位 > 画像検索結果 > 孤立の3位 > NAVARまとめ >>> 超えられない壁 >>> 2ページ目

▼Googleで「中古車 東京」で検索した結果
検索結果

 

▼Yahooを「パンケーキ」で 検索した画面の一部
名称未設定 3

 

じゃあどうやってアクセスを増やせばいいのか?

言いっぱなしで対策書かないのもどうかと思うので幾つか挙げてみます。いい記事を書いていく、以外にできること。

  • メルマガやRSSの購読者を増やす。TwitterやFacebookページなどソーシャルメディアもありますがTweetの寿命は短く見落とされる可能性が高いです。やらないよりはやったほうがいいですがメルマガやRSSの購読者さんは能動的に読んでくれるコアなファンですからこの数字が多いと安定したアクセスが得られるでしょう。最近注目なのはグルメ漫画ブログギャラリークラフトさんが順調に購読者伸ばしてますね。
  •  AmebaやLivedoorなどブログサービスを利用している場合ランキングなどで公式から取り上げてもらう→当たり前ですがインターネット全体と競争するより身内での競争の方が楽です。またAmebaやLivedoorのランキングからのリンクは高い評価が得られます。例えばAmebaのスイーツでランキングで3位のパンケーキブログたっちゃんずさんとか。 
  • 公式サイトなど権威のあるサイトからリンクしてもらう。GoogleのPageRankが「信頼性の高いサイトからリンクされているサイトも信頼できるだろう」という仕組みで成り立っているのはご存知だと思いますがグルメ系であれば公式サイト、企業であれば例えば対談をして先方からリンクしてもらうといった形でリンクを得られればリンクの本数は少なくてもGoogleからも高く評価されます。例えばパンケーキ店の「雪ノ下銀座」公式サイトから原宿パンケーキ速報がリンクされているみたいな形ですね。

もうひとつの「収益化できない」について

東京ブロガーミートアップの第15回東京ブロガーミートアップ参加者募集 「ブログのマネタイズを考えよう」 が始まっていて会場はGoogle社だそうです。