いやー息をするように自然な態度で嘘を付く人もいるんだなーと思って上杉隆氏を眺めています。
YouTubeによると2012.4.6に鳩山氏主催の勉強会で上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告、が行われました。
その動画によると上杉隆氏が主張するには、キエフには20-25歳の人口がほとんど0なのだそうです。内部被曝による甲状腺がんで死んでしまったから、だそうです。
凄いですね。一体国の首都に20-25の若者が全くいない、なんていう国がありうるのでしょうか。
ところで今サッカーのヨーロッパで一番強い国を決める欧州選手権（EURO ）が開催されています。WOWOWでは全試合中継しますしロナウド、シャビ、イブラヒモビッチ、ピルロ、ファンペルシと言ったスター選手もこぞって参加しています。レベル的にはワールドカップより高いと言われる権威ある大会です。
主催国はウクライナとポーランドです。今上杉隆氏が20-25歳人口がいないと言ったキエフはウクライナの首都です。Wikipediaによればキエフの人口は280万人、首都圏人口は400万人です。名古屋市や大阪市が人口230-270万人ですからそれより大きい、という規模ですね。
それからここにはディナモ・キエフという強豪クラブがあります。ミランの大エースだったシェフチェンコの出身クラブです。毎年欧州のカップ戦に出てきてサポータたちも普通にみかけますがこれはみんな亡霊なんですかね？
EURO開催国ウクライナとフランスの対戦では雷雨で30分も中断というアクシデントがありました。で、中継が暇なのでスタンドのウクライナサポを沢山映していましたがあれも全世界に向けて亡霊を流していたんですかね？
後でウクライナ大使館に確認してみようと思いますけれど、これを風評被害と言わないでなんと言えばいいんでしょうね。人口統計確認すればすぐ裏が取れるでしょう。追記：別サイトでチェルノブイリ（現ウクライナ）の人口で検証済みだったので大使館等へ確認はしなかった。
▼以下上杉隆氏の発言書き起こし。括弧内は筆者による補足。
(動画12:50前後)なぜかというとチェルノブイリの例があるからです。チェルノブイリ、男性はまあほとんど死んでますね正直言って、内部被曝とかで。（まず）作業に当たられた方はみんな死んでいますけれども。内部被曝で亡くなられたのは当時0歳〜5歳の子供たちです。甲状腺に放射能を貯めこんでその後10年、20年して発癌して、だからチェルノブイリ近くの、キエフ含めて、20-25歳の人口がほとんど０に近いんです。みんな死んでしまって。生きている人もここ（首を指して）にチェルノブイリネックレスと言って甲状腺摘出した手術を若い人も含めて持っています
もう少し真面目な話をすると、チェルノブイリ事故において食品対策が十分でなく、ミルクなどを通じて内部被曝し甲状腺がんが多発した。これはよく知られています。しなしながら、ほぼ0などということはあるわけがなく、簡単に反証を挙げられる。
例えば下記はイタリア国営放送がチェルノブイリ被害についてキエフの病院を取材した2011の番組。
上記番組を受けて現地調査した人たちのレポート。娘、息子に脳腫瘍など健康被害が出ている、とされているが親の年代は20-25でキエフよりチェルノブイリに近い場所の出身者も多数いる。つまり、健康被害は沢山出ているけれども20-25歳が死に絶えたというのはデマ。
http://tabemono.info/anzen/ukraina1.pdf
冒頭のYouTubeでの上杉氏の発言、被害が出ていることは事実として「みんな死んでしまった」「0に近い」という発言は十分風評被害でしょう。
(動画冒頭)TV、新聞からはデマ野郎、嘘つき、さらには風評被害を煽るな、と批判を受け、その後枝野長官は会見でわざわざ「風評被害を流す人間がいる」と半ば名指しをされた
