清正井:明治神宮のパワースポットは新緑に囲まれる湧水だった

都内随一のパワースポットといわれる清正井(きよまさのいど)に立ち寄ってきた。明治神宮の森が丁度芽吹いていて新緑に心洗われる思いだった。特にもみじの新芽が風に揺れる様はいいもの。明治神宮御苑の入園料は500円だが安いものだと思う。

一時は数時間待ちで整理券を配布していたようだが先週末の午後は普通に入れて行列も無かった。

明治神宮の清正井(きよまさのいど)とは

この清正井(きよまさのいど)は毎分60リットルの水量を誇り、明治神宮南池の水源となっている。戦国大名加藤清正は熊本城・名古屋城など「築城の名人」と呼ばれ土木の名人であった。

明治神宮のエリアには江戸時代加藤家の下屋敷があり加藤清正の子・忠広が住んでいた。後に加藤家は断絶し井伊家の下屋敷となったがこのように見事な技術で井戸を掘れるのは加藤清正しかいない、と考えられるようになった。この辺りの話は明治神宮公式サイトで説明されている(参照)。

明治神宮のもみじ

本当に加藤清正が井戸を掘ったのか

明治神宮としては加藤清正が掘った井戸かどうかは不明という立場でパワースポットについても「願いがかなうかはそれぞれの気持ち次第」と肯定も否定もしない立場を取っている。

今回清正井を訪れてみて、私もそれに同意。明治神宮の森は明治天皇が崩御された後に作られた人工的なものであるにもかかわらず成長も見越して立派な広葉樹林となっている。敷地も広大で、たった一つの井戸の真偽など小さなこと、と思えてくるのだ。
明治神宮の菖蒲園

清正井がパワースポットとされているのは?

清正井がパワースポットとして認知されたのは芸能人がTVで取り上げたからだ、ということになっている。調べた所2009年12月25日の読売テレビ「ダウンタウンDX」で手相芸人・島田秀平が力説したことがきっかけのようだ。

  • 島田秀平は占いの師匠「原宿の母」から教わった
  • 明治神宮は富士山から出た気が流れる“龍脈”上にあるらしく、自然の湧水である清正井には特に気が集まっている
  • 携帯の待ち受け画像に清正井の写メを設定すると運気が上がると回りにすすめたのも島田秀平

ということで清正井がパワースポットである話は島田秀平が言い出しっぺであることがわかった。

広報の福徳さんの話では「行列ができ始めたのは、昨年12月25日から」。前日の24日に放送されたテレビ番組が引き金だった。確認すると、手相芸人の島田秀平さん(32)が番組中、清正井の御利益について力説していたことが分かり、早速本人に話を聞いてみた。 「数年前から、手相を見せていただいた有名人の方たちに『清正井に行くと運気が上がる』と勧めまくっていたんです」 やはり、島田さんがうわさの発信源だった。当の島田さんは、4~5年前に占いの師匠である“原宿の母”から、清正井の“パワーの秘密”を教えられた。何でも、明治神宮は富士山から出た気が流れる“龍脈”上にあるらしく、自然の湧水である清正井には特に気が集まっているそうだ。

清正井がブレークした理由は他にもあった。“待ち受け画面”だ。「清正井の写真を携帯電話の待ち受け画面に…」と広めたのも島田さん本人。「携帯の待ち受け画面は誰でも頻繁に見るところ。そこに清正井の写真があれば、願い事やお参りしたときの気持ちを忘れないはず。そう思ってみんなに勧めてみた」そうだ。「ただ、パワースポットや神社仏閣にお参りするだけではダメで、そうなりたいと願いつつ努力することも大事。願いがかなったと思えるかどうかは、それぞれの気持ち次第です」と、占い師としてのアドバイスを忘れなかった。 (2010年2月,産経新聞報)

▼こんこんと湧き出る湧水
(videoタグを高画質gifアニメみたいに使う – MEMOGRAPHIXが素晴らしかったのでやってみました)

原宿駅から明治神宮へ

さて先週末参宮橋の人気パンケーキ店ももちどりを目指そうと明治神宮を通り抜けた時のこと。中韓・欧米など海外からの観光客も沢山訪れていた。
明治神宮大鳥居

明治神宮の参道

明治神宮といえば初詣参拝者数が日本一なことで有名だ。参道はそのピークに合わせて作られているから異常に広い。
明治神宮の参道

海外観光客に人気の日本酒の樽

奉納された日本酒の樽の前で海外観光客が記念撮影をしていた。そうか。力強く漢字が書かれた日本酒の樽は日本的なものとして感じられるんでしょうね。明治神宮に奉納されたお神酒

明治神宮御苑

御苑といえば新宿御苑…と言うイメージがあるが明治神宮にも御苑がある。由来で出てきた井伊家の下屋敷の庭園だったエリアだ。清正井はその中にある。誰でも500円で入れるが夕方早いので注意。
明治神宮御苑

菖蒲園を奥へ進む

原宿の喧騒から離れ、参道のざわめきからも離れているので散策を楽しむカップルにもおすすめ。 明治神宮の菖蒲園

たった90年でこれだけ育った明治神宮の広葉樹林

菖蒲田は沢のようになっていて一番奥に清正井がある。新緑の色が違うことからわかるように様々な種類の樹木が植えられている。ナショナルジオグラフィックの記事にあるように元々荒地だったこの地に日本全国から樹木が奉納されて計画的に鎮守の杜が作られた。その計画には日比谷公園の設計などに関わった林学博士や造園家が関わっている。

先週過伐採で荒地・ハゲ山ばかりになっていたが戦後杉や檜など針葉樹を植えまくった、それで今はみんなスギ花粉で苦しんでいる、というNAVERまとめが話題になったのを覚えているだろうか(参考)。針葉樹林や明治神宮の杜を見るとわかるようにずっとこうだったはずの光景が90年前には無かったという事実は常識の脆さを思い知らされる気がする。

明治神宮菖蒲園と新緑

清正の井戸に到着

ここだけ通路を区切るコーンが置かれ警備員さんが付いている。他は自由に歩き回れるんですけどね。団体観光客が来たり時間によっては混むのかも。「はいはい前へ進んで〜」「えー全体も撮りたいし〜」とギャルとの会話が原宿らしい。帰ってきてから気づいたが列に並んでいる女の子もFOREVER21のショッピングバッグ。 清正井の観光客

清正の井戸には数十センチまで近寄れる!

警備員さんがいるとは言え手前の石に乗っても良いので井戸ぎりぎりまで近寄れる。パワースポットなどは信じない質だがこれはいいスポットを教えてもらった感。柿田川の湧水なんかでは離れた所から眺めるだけだったので。ちなみに井戸の水は「飲用には適しません」との立て札がある。 清正井

井戸から溢れる湧水を数センチの距離から眺める

ご覧のとおり井戸は50cmほどなので地面から水が湧き出しているように見える。大正12年の関東大震災後は大雨の後水が濁るようになり、昭和8年の干ばつで干上がったため昭和12年に本格的な修復工事と水源調査が行われた。

その結果水源は御本殿西側敷地の浅い地下水が集まった自然の湧水であることが解った、とのことで井戸として形になる前から湧水が湧いていたのではないかと思う。清正井接写

明治神宮御苑の切り株に咲くすみれ

様々な地形と丘・池・樹木があるのでカメラ好きな方にもおすすめ。

明治神宮御苑のすみれ

参考書籍

明治神宮という一大プロジェクトの成り立ちにご関心ある方は各種書籍が出ているので幾つかあげておきます。

▼明治神宮の杜を管理している中井澤秀明氏による書籍

↓ランキングに参加中!応援ぽちありがとうございます!

にほんブログ村 グルメブログ 東京食べ歩きへ

新着記事:

Powered by WordPress. Designed by Woo Themes