BRUTUS編集長のインタビューで3回くらい膝を打った件

先日話題になったBRUTUS編集長のインタビューに色々刺さる所があったのでメモ。

「東京編集キュレーターズ」に掲載された「BRUTUSが陳腐化しない理由とは? 西田編集長に聞いてみた」を元にブログ運営や編集とは何か、について考えた。キュレーションやブログ論が流行っているようだが、その一つといえるかもしれない。

特に刺さった所はこの一節で、編集上の悩みをすっきりさせてくれるものがあった。

ところで、編集ってなんでしょう。僕は、「その場にいたい」「この目で見たい」「誰彼かまわず話したい」「そしてウケたい」、この4つが大事な部分だと思います。最後の「ウケたい」が編集者として1番大事だけど、1個でも欠けたらBRUTUSは作れないのです。 http://tokyo-edit.net/archives/20325747.html

元々もやもやしていたコトの話なので上手く説明できるかわからないが、書いてみる。

▼そういえば手元にもBRUTUS・Pen+・Casa BRUTUSと西田さんが例に上げている特集主義の「ワンテーママガジン」揃ってました
BRUTUS・Pen+・BRUTUS Casa

そもそもの問題意識:編集方針によってメディアを差別化する

東京編集キュレーターズ発足時にNHN田端さんが述べているように誰でもブログを作れる、仮にブログがなくてもNAVERまとめなどでアクセスのあるコンテンツを作れる。正に「誰でも編集長」時代の到来である。

2012年のメディア状況は、TwitterやFacebookに代表される「ソーシャルメディア」と、TumblrやPinterestに代表される「キュレーションメディア」が融合した「誰でもメディア」時代であり、「誰でも編集長時代」ではないだろうか。

しかし、技術プラットフォームがどんどんと進化する中、この「誰でも編集長時代」に相応しいスキルやモラル、「編集」に関わる哲学や思想などといったソフト面は追いついていない。 http://tokyo-edit.net/archives/14201400.html

この「誰でも編集長」時代はイコール大手メディアと個人ブログとが直接競合する過当競争の時代でもある。個人が大手メディアに対向するのは無理だから限られた時間を自分のサイトにしかないコンテンツづくりに使いたい。その時に「編集方針」がメディアの色となり差別化要素になるのでは、と思う。「行き着くとこまでいっちゃうとブランドになる」ことによって「BRUTUS」が独自の地位を築いたように、だ。

一方で他人のコンテンツをつぎはぎしただけのまとめや「今度のiPad miniの発売は◯◯になるらしいぞ!?」みたいなガジェット系横並びコンテンツ、cookpadの人気レシピやtabelogの人気店を適当に突っ込んだコンテンツがあっさりアクセスを稼いでいたりしてじゃあ一次情報にこだわっていく当サイトなんかは要らないんじゃないの、差別化できないんじゃないの、という悩みもある。

有料メルマガなどWEBメディアのマネタイズが模索されているが、元手がかからない他人のコンテンツでアクセス稼いで広告やアフェリエイトで回収するのが手っ取り早い、そういう世の中であることは理解している。 例)コピペツイートで人気獲得(?)の「ワロスwwwBOT」 企業による広告利用が判明し炎上 – ねとらぼ

理解しているけれども。 ブログメディアの評価は一般的にはアクセス数だろうから私にもアクセス稼ぎに走りたい誘惑は正直、ある。周りが著作権何それみたいな感じで突っ走っているわけだから自分だけ真面目ちゃんやっても馬鹿らしい、って話になってくる。そこで踏みとどまれるかが「モラル」。

▼「編集」と「モラル」についてろくろを回しながら力説するロボットレストランのロボ(背景は青学)
青学とロボットレストラン

それでは「BRUTUS」はどう作られているか

以下引用は「BRUTUSが陳腐化しない理由とは? 西田編集長に聞いてみた」から。

BRUTUSには、「BRUTUSなら何でも買う人」と「特集によって買う人」がいます。特集によって買う人ばかり狙っていると、上の層が逃げてしまいます。たとえば売れるからといって「タレント」ものの特集のような企画ばかりをやっていると、前者のファンに逃げられます。

まず面白かったのはこの件。ブログ運営にも応用出来る話。例えば原宿・表参道は日本一のパンケーキ店密集エリアということでhara19.jpの記事も多いがそればかり続くと街の情報が知りたいんだパンケーキは興味ない!という方を逃してしまう訳ですね。

号ごとのBRUTUSの企画は3種類に分けられます。1つは「売るためのBRUTUS」。これは「猫特集」みたいに必ず当たる確信があるものですね。2つ目は「広告を取るためのBRUTUS」。最後は「色を出すためのBRUTUS」です。僕は新人の頃から3つ目、「色を出すのだけをやれ」と言われてきました。

次にこれもうんうん、とうなずきポイント。何年かブログをやっていると記事にしてないけどいつでも出せるネタ、あるでしょう。これが「売るためのBRUTUS」。「色を出すためのBRUTUS」ということでは最近はパンケーキに詳しいサイト、と認知されつつあるので一つ柱ができつつある。「広告を取るためのBRUTUS」はそうですねー内覧会のお誘いや広告出していただけるならいつでも歓迎なのだがそのための媒体資料をちゃんと作る所から始めないとかな。

ところで、編集ってなんでしょう。僕は、「その場にいたい」「この目で見たい」「誰彼かまわず話したい」「そしてウケたい」、この4つが大事な部分だと思います。最後の「ウケたい」が編集者として1番大事だけど、1個でも欠けたらBRUTUSは作れないのです。雑誌には編集長、編集者の性格が明らかに出ます。だから、作っている人間は「人より多く笑い、泣き、怒り、悲しむ」ぐらいで走り続けているのが理想です。
(中略)
好奇心を人に任せてはいけません。自分自身で経験してそれをカラダに入れてほしい。自分が見たことがないものを追い求めて、汗をかいて、怪我してまで戻ってきて、またその次を考える、それが編集の仕事なのだと思います。

ということで3つ目の膝を打ったポイント。ウェブメディア界では後半の「誰彼かまわず話したい」「そしてウケたい」が前面に立つ傾向があるけれども、基本は編集者自身が「その場にいたい」「この目で見たい」、これだと思うんですよ。私は人より多少好奇心が強い。表参道というエリア柄お高い店も多くて「ここは見ておかないと!食べておかないと!」という所は外したくない。だから行く前に沢山調べていて、それは他の人にも役立つだろうということでまとめているのがこのサイトの原点。

そんなことを考えながら、日々このサイトを運営しています。

表参道

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