hara19.jp の裏側:地域情報サイトの構築・運営ノウハウ(前編)

先週末開催されたWordPressのコミュニティイベント「WordCampTokyo2012」で「hara19.jp の裏側:地域情報サイトの構築・運営ノウハウ」について30分事例発表をさせていただきました。何人か@hara19jpのセッションが目当てで来ました!、とお声がけいただきありがとうございました。

hara19.jp(はらじゅくどっとじぇいぴー)も開設から2年の節目なので改めて構築・運営についてまとめます。基本的にWordCcampの発表内容と同じですが時間の関係で入れなかった話など、本記事の方が情報量は多いです。

WordCampTokyo2012とは

現在の東京、そして日本中のWordPressに関わるユーザー、デザイナー、プログラマ、メディア運営者が一堂に集まる会場で、お互いの体験や技術、悩みや工夫を伝え合い、学び合える場所を用意したいと思い…(以下略)

http://2012.tokyo.wordcamp.org/about/

▼WordPress公式マスコットの「わぷー」を背景にWordPressネイルと
P1050935

目次

  1. hara19.jpの紹介 
    1)サイト概要  2)アクセス数 3)アクセスが多い記事 4)システム構成 
  2. 地域情報サイトの設計
    1)ロールモデルとしての渋経 2)運営ポリシーの決定 3)対象地域の特性
  3. サイト運営のノウハウ10個
    1)アクセス数を逆算する 2)書く時間がなくて困るほどのネタづくり 3)一歩踏み込む取材方法 4)内覧会に呼ばれるメリットとデメリット 5)TwitterとFacebookページでの拡散方法 6)反響を調べてコミュニケーションする 7)バズりを作ることはできるのか 8)(書き加えては)いかんのか? 9)アクセス負荷や不正侵入と戦う 10)無断転載への対処
  4. サイト運営を支えるツール
  5. まとめ

1.hara19.jpの紹介

1)サイト概要 2)アクセス数 3)アクセスが多い記事 4)システム構成 

1)サイト概要

hara19.jpは広域渋谷圏(原宿・渋谷・表参道)を対象とする地域情報サイト。2010年、原宿に転職した@ysakakiがIT業界の3K(きつい、帰れない、給料安い)から脱却し日常生活を活き活きと過ごすために開始。2年後の現在、記事数750本、累計290万PageViews(←直近の数字確認した所WordCampのプレゼン資料より増えていました)。

2)アクセス数

多いのか少ないのかはわかりませんがこれくらいのサイトだとこの位のアクセス数なんだな、という参考に。

  • 先月8月のアクセス数:約20万PV
  • 直近1年のアクセス数:161万PV (2011.08-2012.08) 
  • 1日の最高PV:5.2万PV 
  • 1ヶ月の最高PV:32万PV(2011.05) 
  • 平均すれば日3000PV、月10-12万PV程度

#サイトを見直したら何を間違えたかmeta nofollow(リンク先を評価しない)になっていて内部リンクが評価されなくなっていたので今後自然増するものと思います。

それからアクセス数の構造について。平均的な12万PVだった7月の記事数ベースのアクセス比率の円グラフを見て下さい。半数のアクセスがたった10本の記事で稼がれていることがわかると思います。新しい記事を書くと100PV〜のアクセスが計算できるので沢山書けば伸びていくのですがすぐ47%の有象無象に飲み込まれていってしまうわけです。

基本的な戦略として安定的にアクセスを稼ぐ「ヒット記事」をどれだけ増やせるか、ということを考えています。(アクセス数的な意味で)自転車操業は精神的に辛くなってきます。

PageViews Graph
 

3)アクセスが多い記事

  • 周知:銀座・新宿・池袋・新橋・上野の看板で猫が寝ているのは猫おじさんによる虐待(249はてブ、9249Tweet、410いいね、54Google+)
    知られていなかったことのルポルタージュ記事:猫おじさんは現在も毎週のように銀座に現れ猫を看板に置いて見世物にしている。ノミ駆除されていないのに途中の電車内で猫を放すなども常習である。 出くわした人はそうした事情を知らずに写メってしまうので事例をまとめた。 断片的に遭遇し記事を書いている人はいたが「各地でやっているのが同じ人物であること」「各地での事例」「電車で猫を放しているのも同一人物であること」を書いた記事は本サイトが初めてのはず。(絵だけ見るとかわいいので背景を知らないTVや雑誌が使ってしまうことがあって、残念なことだと思っております)

  • bills表参道店に行列せずに入る3つの裏技
    原宿GAP跡にできた「東急プラザ表参道原宿」に入ったbillsの旗艦店の記事。Google上位に入っており正統派な記事で安定的にアクセスがある。
     
  • アーティスト集団Chim↑Pom(チンポム)が岡本太郎明日の神話に風刺画を追加する様子をYouTubeにアップ
    報道機関が抑えそこねた現場写真を持っていたため各種メディアで写真が採用される:渋谷駅の通路にある岡本太郎の壁画「明日の神話」、これは第五福竜丸事件を題材にしているんですがこれにチンポムが黒煙をあげる原発の絵のパネルを足すというゲリラ的なアーテイスト活動をした、という事件がありました。現場にあったのはゴールデンウィークの一日だけで告知無しのゲリラ活動なので現場を押さえるには実質半日くらいしかなかったんですね。その日@hara19jpは別件で外出していたのですがどうしても気になって帰りに寄って写真を撮った所報道機関は写真を押さえていなくてYahoo!!トピックスからリンクされたりTBS News iやファッション週刊誌「WWDジャパン」で採用されました。
     
  • 地震のデマ・チェーンメール
    数が多すぎるので震災から1年経った今、数々のデマを冷静に振り返ってみようかという別記事でまとめていますが一例として震災時盛んに攻撃された辻元清美氏。皆さんが枕詞のように付けている『阪神大震災のときに、辻元清美が「自衛隊は違憲です。自衛隊から食料を受け取らないでください」と書いたビラをまいた』という話、あれ99.99%デマです。2chや政治的攻撃したい人々がいくら探しても肝心のビラの現物が出てこない、ということから判断していただければと思います。

    政治的な話は置いておいて、Yahoo!!トピックス 「震災関連の迷惑メール」から
参考リンクとして紹介され、書籍「IT時代の震災と核被害  (インプレス選書)  」にデマの検証サイトの一つとしてインタビューが掲載されました。

4)システム構成

さくらVPS1GB / nginx / MySQL。さくら2GBのサーバに乗り換え予定。

nginxのリバースプロキシにしてメモリキャッシュ、ファイルキャッシュで高速化しています。「さくらVPSのWordPressをチューニングして30倍高速化した方法」という記事参照。

2.地域情報サイトの設計

1)ロールモデルとしての渋経

シブヤ経済新聞  広域渋谷圏のビジネス カルチャーニュース

2000年開始の「シブヤ経済新聞」は広域渋谷圏(渋谷・青山・原宿・代官山・恵比寿)の街ネタを提供しているニュースサイト。  渋谷に関する情報が一番集まる地域情報サイトとして認知されていて街の変化を先取りしようとする人たちはチェックしています。全国メディアでは採用されない「街の変化の兆し」が載っている所に価値がありYahoo!!ニュースへ配信されるなどメディア力があります。

現在は「みんなの経済新聞ネットワーク」ということでヨコハマ経済新聞など国内70地域、海外4地域にフランチャイズ展開しています。

このインタビューは良記事ですがhara19.jp的にも大いに賛同する所。

【Web編集論】第5回『シブヤ経済新聞』編集長・西樹さんに聞く!

●シブヤ経済新聞、その編集方針とは
ラジオ局と連動する形で始まった媒体ですが、当初は特にビジネスモデルやビジョンはなく、「自分が答えを一番に知りたい」という思いでスタートしました。

私は渋谷駅近くの大学に通い、その後も渋谷にある会社へ通勤。渋谷と共に年を重ねてきました。そうやって渋谷で時間を過ごしていると、街の小さな変化がどうしても気になるわけです。「工事現場の囲いの中では、何が作られているのか?」「このお店はどんな人が経営しているのか?」といった情報は、新聞や雑誌、街歩きの情報誌、フリーペーパーではわかりません。しかし、媒体の名刺を持っていたら、自分で取材に行けるんです。日々、小さなネタを同じように気にしている読者の代わりに聞きに行って、その結果を共有していく。これが媒体の方針と言えば方針でしょうか。

http://bizmash.jp/articles/20401.html

(注:渋谷駅近くの大学=青学、赤字は筆者)

2)hara19.jpの運営ポリシー

なぜ運営ポリシーが必要なんでしょう。渋経と違ってhara19.jpは個人ですからやれることを絞る必要があります。

もうひとつは安易なアクセス稼ぎのダークサイドに堕ちないために。転載記事に一言コメントつけるだけ、みたいなのは一次情報じゃないし情報量増えてないじゃん、みたいに思ってます。

  • ニュースの転載、後追いだけの記事は書かない
    →機械や他の人でもできることはつまらない
    →速報性がある場合はこの限りではない
  •  写真が撮れるものを優先
    →現場に足を運べる強みを活かす。読者の代わりに現場の様子を伝える。
  • こちとら自腹じゃ!
    →自腹だから好きなことを書ける自由がある
    →内覧会など招待貰った場合悩ましい

3)対象地域の特性

  • 原宿と表参道は隣接した一連のエリアである →表参道も対象地域に拡大 
  • 旗艦店が多くPRイベントが多い →メディアに載るイベント沢山(Good!!) 
  • 検索ボリュームは新宿の方が10倍大きい →アクセスの伸びしろが小さい(Bad!!)

アクセス数を追うならぶっちゃけ市場が大きいところを狙った方がいいわけですね。検索ボリュームを調べたことがあるんですが今から地域情報サイトやるなら新宿や渋谷の方が手っ取り早いと思いますよ。ツールによって出てくる数字が違うのでだいたい感覚として見ていただければ。

表参道:原宿:渋谷:新宿=1:1.5:8:10

今年はヒカリエ開業が話題になりましたが渋谷はこれから10年近く駅周辺の再開発が続いて駅ビルなんかはヒカリエより高いビルが計画中なので「街の重心が変わる」レベルの大きな変化があるはずで新宿よりは渋谷が面白いかなと思います。

3.サイト運営のノウハウ15個

目次

1)アクセス数を逆算する
2)書く時間がなくて困るほどのネタづくり
3)一歩踏み込む取材方法
4)内覧会に呼ばれるメリットとデメリット
5)TwitterとFacebookページでの拡散方法
6)反響を調べてコミュニケーションする
7)バズりを作ることはできるのか
8)(書き加えては)いかんのか?
9)アクセス負荷や不正侵入と戦う
10)無断転載への対処
11)スマホのアクセスが半分を超えた! (new!!) 

力尽きてきたので一旦ここまでを前編とします。後編を待て!

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